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うんこなまずの巣

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2016年 07月 15日

#Qbic の魅力等々について書いてみました①

いよいよ本日より、『Qbic!!社会人劇団短編上演フェスティバル』、小屋入りとなります。

6団体が3つずつ、2ブロックにて公演を行うイベントではあるのですが、まだまだお席に余裕もありますということで、改めてこのイベントについて超雑文を書いてみようと思います。うんなまについてももちろんですが。Done is better than perfect.

【全体感として】
「社会人劇団」というワーディングの色々な語弊というか含意というかはさておき、つまるところ「学生劇団OB団体」が6団体集まって公演を打つ、ということは、もしかしたら(演者側も含め)思っているよりもすごいことなのかもしれないな、とふと思いました。ので、この記事を書いています。

そりゃもちろん、ただ内輪で集まって公演を打つだけ、という言葉で一蹴されるやもしれないし、これは個人的にも反省なのですが、このイベントがあくまでもフェスティバルなのだと言い張るのであれば、そうであるがゆえの(フェスティバルとしての)アピール、魅力、宣伝等は弱いのかなとも思います。

が、です。「学生劇団」という楽しさのみを満喫できる期間(あるいは、「楽しい」という視点のみでやっていける期間)を卒業してもなお、「演劇」と触れていたいと「純粋に」思っているであろう団体が近しい世代に6団体もいる、しかもこの大阪近辺に、というのは、よくよく考えたらすごいことなのかなと、シンプルに思うのです(いやそもそんな団体いらんがな、という声も聞こえそうですが)。

そりゃ、そりゃですよ。別に「演劇をやる」なんて別に誰からも褒められる行為でもないし、永遠に需要と供給のアンバランスが生じる世界ではあるし、そもこの6団体が若手(責任感、プロ意識、力量や評判の担保の欠如、の言い換えにも近しいでしょう)とはいえ、じゃあこれから関西、大阪の小劇場界(そもそもそれ自体何だというところもありますが)をしょって立つ、盛り上げていく、単純に今後レベルアップしていくような気概があるかと言うと「?」だし(ごめんなさい)、そも若手という言葉で本当に許されるレベルのアウトプットなのかということもあるし、ただでさえ若手なんて自分たちの公演にしか興味のない傾向があるだろう中でこの6団体自体もお互いをどんだけ知っている、知ろうとしている、ということもあるのです。が、単純に、「学生劇団OB(≒それかんOB)」が集まって、この海図なき航海の世界で公演を打つ、ということは意義があるのではないかと思います。意義は金や飯になるのか、はさておき。

そう、「それかんOB」なのです。「それかん」とは、「それいけ観劇大作戦(だったっけ?)」の略で、確か関西大学の学園座さんが主体となって行っている阪神間の学生劇団の集う飲み会、です。今もあります、よね?

思えば、私こと繁澤が司城くんと出会ったのも、1回生の秋に初めて参加した「それかん(8年前…)」でした。私が雀野ちゅんと出会ったのも、「それかん」をもとにした(と言っていいのかな)ちゃうか時代の同期のプロデュース公演(2年前!)でした。今回のQbic!!参加者についても、学生時代からそれかんを通じて出会っていた人がチラホラいます。私は熱心な「それかん」ユーザーでは決してなかったですが、昔も今も、その恩恵を受けているのだなとしみじみ感じます。

で、結局は「演劇、ひいては表現は誰の(ための)ものなのか」という私自身の一つのテーマにも繋がるのですが、「それかん」に参加していた頃にあった、「演劇を心から楽しむ」あるいは「演劇を通じて自らの人生をより豊かにする」ようなマインド、そりゃ結局単純にお気軽に「演劇(あるいは舞台上でドタバタすること)が好き」だという純粋な気持ちや、もっとクサく言えば「演劇」という望遠鏡を通じて見る手軽な「夢」を、もう一度確かめさせてくれるのがもしかしたらこの「Qbic!!」なのかもしれないなと、ふと思ったのです。そういった意味では私はたぶん「やり手側」に甘すぎるのでしょうが。お客さんの求めるものとか、その世界が求めるものとか、をガン無視し過ぎているのかもしれませんが。そもそも単純に色々視野が狭い、独善的なのでしょうが。大人じゃない…うーん。

しかしながら!演劇が文化としてあり続けるためにはそーゆー意味で「気軽」であることも一つの要素だと、今更ながらに我ながら、思うのです。勘違いかもしれませんが、もちろんこの企画が十分に「気軽」なのかということもあるのですが、大事にしたいのです。演劇は、なんというか、業界人や専門家だけのものではなく、一般的な遊び道具であってよいとも思うのです(とは言いつつの部分も多分にありますが。かつ、平等に批評にさらされるべきですが。もはやその結果だ、と言えばそこまでですが)。

と、いうように。ヒジョーに乱文ですが、結局なんやねん、というところもあるのですが、そのある種の「演劇への気軽な好意」を魅力の一つに、Qbic!!というイベントはあるのやもしれないなと、思うのです。ストリートバスケットのような、裸足でサッカーをする現地の少年のような…おっさん何歳やねんってのはありますが…つーかそれで金とるなって話か…大人子ども…結局自戒のような文章になってしまった…アアコリャコリャ…でも、こういうイベントもあってもいいんじゃないですか、ね。何にせよ、「演劇(が多様であること)を楽しむ」気持ちをもって、ご来場いただければ幸いなのです(というか、自分がこういうスタンスであることを改めて、あらためて)。そして、率直な感想を表明してもらえれば、とも思うのです。

そしてもちろんうんなまも、いろんな意味での気概を持って、今回臨んでいます。演劇を拡張できるのではないかと。

【各団体として】
上述のことは結局「やってて楽しい私たちを観にきてくだちい!」的な幼稚さでひっくるめられてしまいそうなのですが、各団体の魅力について、どの口がという声も聞こえそうですが、後程書こうと思います。

*****

2016年7月17日~18日
Qbic!!社会人劇団短編上演フェスティバル参加作品『karaoke』
出演:司城大輔、雀野ちゅん、繁澤邦明(以上、劇団うんこなまず)、森岡拓磨、奈津川栞奈(以上、劇団冷凍うさぎ)、下野佑樹、水野聡美、まつなが

@in→dependent theatre 1st
概要http://actfesqbic.web.fc2.com/
予約https://www.quartet-online.net/ticket/qbic

by unkonamazu | 2016-07-15 09:11


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